召喚された司書の相談所〜偽装結婚ですが旦那様にひたすら尽くされています〜

 九枚展開で出たのは、騎士、鎌、紳士。本、魚、指輪。ネズミ、十字架、月だった。

 おそらく、出だしでトラブルになったのだろう。騎士は吉報の象徴だけど、今回は関係性を聞いている。紳士のカードは、性別関係なく、相談者の相手を示しているため、間の鎌と一緒に読むと、そのように捉えることができた。

 けれど真ん中の段を見ると、本は秘密、魚はお金。指輪は契約とかがあるが、ここは仲直りを望んでいるように感じた。その指輪が紳士のカードの下に出ていることから、これは息子さんの想いなのではないだろうか。

 次に下段だが、ラストに月があるので、そんなに悪い関係には見えなかった。ネズミと十字架は捉え方によってはストレスや不安、となるけれど、上段でトラブルがあったことが窺えるので、これは逆に当たり前の感情に思えた。

 誰だって仲直りをする時は不安だし、ストレスも発生する。相手が許してくれなかったら、どうしようと私も思うからだ。

 だからタロットカードで「息子さんが仲直りを望む、もしくは継ぎたいと言って来た時のアドバイス」を聞いたのだ。
 相談者は職人気質の持ち主で、息子さんとの話し合いも、よくカッとなってしまうらしい。出たカードたちを見て、私は胸を撫で下ろした。その気持ちを汲んでくれたかのようなカードが出たからだ。