召喚された司書の相談所〜偽装結婚ですが旦那様にひたすら尽くされています〜

「カードをたくさん出すと分かり辛いから、三枚引くわね」

 上から七枚目を引き。敷物の上に並べていく。

「『THE() MOON(ムーン)』(月)、ペンタクルのナイト、ソードのキング」

 人柄を聞いたから、三枚展開でも過去・現在・未来とは読まない。それをそのまま読むだけ。

「神秘的で、勤勉。ソードのキングは知性的、とも読めるけど、権力。社会的に地位がある人、とも読めるわ。だからお金持ち、という線も間違っていないかもね」

 ただ月は目に見えない、という意味もあるから難しいところだけど。今のヘルガに水を差すようなことは言いたくなかった。

「地位のある人なら、やっぱり社交の場かしら。パーティーであの男よりも素敵な人を見つけてやるんだから」
「うん。そうだね。頑張って」

 燃えるヘルガを前に、思わず棒読みになってしまった。けれどヘルガは気にならなかったらしく「あっ、グリフィスのことじゃないからね」とフォローまでしてきた。

 うん。これなら、次の恋も大丈夫そうで安心したわ。