召喚された司書の相談所〜偽装結婚ですが旦那様にひたすら尽くされています〜

「あらっ、そのカード……」
「可愛いでしょう、猫のルノルマンカード。直感で選んだんだけど、この肌触りとか、本当に買っ――……」
「アゼリア。その話は……」
「あっ、ごめんなさい。つい」

 危ないところだった。このルノルマンカードはこの世界に来る前に購入したものだったから、どこで購入したとか、下手に追及されたら困ってしまう。

「占いに集中するわね」

 私は改めてルノルマンカードを手に持ち、裏面のまま敷物の上で円を描くように混ぜた。ルノルマンカードはタロットカードのように逆位置を読むカードではないのだけれど、やはりシャッフルをする、となると同じ方法を使用したくなってしまう。

 十分に混ぜたカードを一つにまとめ、今度は両手に包み込み「ヘルガの次の恋を教えてください」と告げ、裏面を軽く二回、ノックするように叩いた。

 そしてスプレットを展開といきたいところなのだが、まだまだシャッフルは終わっていない。敷物の上の後は、手元で再びシャッフルをする。シャッシャッとカードを切り終え、さらに三つ山を作り、入れ替える。手間はかかるけれど、よくカードをシャッフルをした方が、占う側も安心できるのだ。