召喚された司書の相談所〜偽装結婚ですが旦那様にひたすら尽くされています〜

「タロットカードが、大アルカナ二十二枚と小アルカナ五十六枚の計七十八枚で構成されているのとは違って、ルノルマンカードは三十六枚。少ない枚数で占うの。やり方は、タロットカードとあまり変わらないから、そんなに身構えなくても大丈夫」

 むしろ絵柄から直感的に読むことができるから、ヘルガにとっても安心してもらえるかもしれない。

 私はグレーの敷物の上に、ルノルマンカードを置いてヘルガを見据えた。

「すぐに解決できなくても、カードからアドバイスをもらうことはできるわ。それを受け取るのも受け取らないのも、ヘルガの自由。ピンっと来たものだけを受け取って」
「ピンっと来たもの、だけ?」
「そう。だって、必ずしも当たる、という保障はできないからね」

 元いた世界の私自身、占い師でもないし。

「だから、身構えないで。怖がらないで。気軽になんでも聞いてちょうだい?」

 私はヘルガに向かって微笑んだ。