召喚された司書の相談所〜偽装結婚ですが旦那様にひたすら尽くされています〜

「私は別に構わないわよ」
「え?」
「アゼリアとは、これからも仲良くやっていきたいんだもの。旦那様に嫌われて、交流禁止を言い渡されたら大変だわ」
「ヘルガ……いくらなんでも、グリフィスはそんなことしないと思うけど」

 そーっと横を振り向くと、なぜか満更でもない。うん、それもアリか、とでもいうようなスッキリした顔のグリフィスがいた。

 端正な顔だと、表情が読みやすいのね……じゃなくて!

「最初の占いなのに……なんか、ごめんね」
「逆よ逆。最初の占いだから、見ていてもらった方がいいと思ったの」
「……どういうこと?」
「見ていて分からない? 顔に心配だって書いてあるでしょう」

 ヘルガの視線が横に動き、私もその後を追う。すると、よほど見られたくなかったのか、顔を大きく横に向けられてしまった。

「ほら、いつまで無駄話をしているんですか? さっさと始めてください。私がここにいても大丈夫なのでしょう?」
「えぇ。それじゃ、本題に入りましょうか」

 私は居住まいを正し、真正面にヘルガと向き合った。