「それなのに早引きしている私たちって……」
「あらっ、アゼリアだって賛同したんだから、同罪でしょう?」
まぁ、そうなんだけど。この世界でも、占いをしていいんだという誘惑には勝てなかったのだ。
勿論、グリフィスを驚かせたい気持ちもある。お世話になっている人に対して失礼だとは感じるものの、イタズラ心に火がついた。
あとはそうだな。友人を家に招きたかった。うん。これが一番しっくりくる理由だと思う。
私はヘルガに向かって笑顔で誤魔化した。けれど誤魔化し切れないものもある。それは……。
「あれ、玄関が開かない」
自宅に着き、いつものようにドアノブを捻った。
「そりゃ、鍵を挿していないんだから、無理でしょう?」
「あっ、そっか。鍵……」
ヘルガに指摘されて鞄を探ること、数秒後。私はあることに気がついた。
「玄関はいつもグリフィスが開けてくれていたから……私、鍵を持っていないんだった」
正確にいうと、持たされていない。いや、渡されていないのだ。けれど今は、そんなことなどどうでもいい。家に入れない、ことが問題なのだ。
「あらっ、アゼリアだって賛同したんだから、同罪でしょう?」
まぁ、そうなんだけど。この世界でも、占いをしていいんだという誘惑には勝てなかったのだ。
勿論、グリフィスを驚かせたい気持ちもある。お世話になっている人に対して失礼だとは感じるものの、イタズラ心に火がついた。
あとはそうだな。友人を家に招きたかった。うん。これが一番しっくりくる理由だと思う。
私はヘルガに向かって笑顔で誤魔化した。けれど誤魔化し切れないものもある。それは……。
「あれ、玄関が開かない」
自宅に着き、いつものようにドアノブを捻った。
「そりゃ、鍵を挿していないんだから、無理でしょう?」
「あっ、そっか。鍵……」
ヘルガに指摘されて鞄を探ること、数秒後。私はあることに気がついた。
「玄関はいつもグリフィスが開けてくれていたから……私、鍵を持っていないんだった」
正確にいうと、持たされていない。いや、渡されていないのだ。けれど今は、そんなことなどどうでもいい。家に入れない、ことが問題なのだ。



