召喚された司書の相談所〜偽装結婚ですが旦那様にひたすら尽くされています〜

「あらっ、不満なの? あれだけ好評なのに」
「そういう意味で言ったわけじゃないの。図書館なんだから、もっと相応しい催し物とかあったんじゃないかなって、時々思うのよ」
「たとえば? 朗読や読み聞かせ。作って遊ぼう系だって、ほとんどやったのよ。皆だって、アゼリアに悪いと思って、今まで通りの催し物を開催してみるんだけど……雀の涙程度の集客だったんだから。それに比べて、アゼリアの相談所は三カ月が経った今でも大盛況! これを辞めるなんて、逆に利用者に失礼だと思わない?」

 グリフィスとは違った迫力に、私はタジタジになった。

「で、でも四カ月前に突然やって来た私を信用し過ぎだと思って……」
「う~ん。そう言われると、そうなんだけど……」

 まるで魔法にでもかけられたかのように、ヘルガを始めとした図書館の人たちは、最初から私に友好的だった。

「ほら、アゼリアはグリフィス・ハウエルの奥さんだし。紹介だから」
「……意味が分からない」

 その友好的な理由が、これなのだ。しかも皆、ヘルガと同じことをいう。機械のような、魔法のような、そんな奇妙な現象に、私も深くはツッコめなかったのだ。

 三カ月前のあの日も……。