「あの人たちの目当てって、もしかして……」
「勿論、図書館の本じゃないわよ」
「やっぱり……」
「そんな声を出さないで。アゼリアの相談所、結構人気なんだから」
「だけどね、ヘルガ。図書館は本来、本を利用する人たちの施設なのよ。その一角に相談所なんて……やっぱりよくないと思うの」
しかもその相談所が、ただの相談所だったのなら、私もここまでは渋らなかっただろう。
「何をそんなに弱気になっているのよ!」
ヘルガが思いっ切り私の背中を叩いた。お陰で、列をなしている人たちの視線が、一斉に私たちの方へと集まる。
「我が図書館の占い師さん。今日も迷える子羊たちを導いて、図書館の中を人で満たして。そうすれば、この図書館の修繕費が請求できるから」
「……ははははは」
そう。私は図書館の修繕費を国に請求するための客寄せパンダとして、相談所もとい占いを利用者相手にしていた。キッカケは、利用者を増やすためには何をしたらいいのか、ただ案を出しただけなのに……。
「なんだか、色々と冒涜している気がするわ」
「気のせい気のせい。アゼリアは心配し過ぎなのよ」
「ヘルガは逆に、もっと気にしてちょうだい」
私のお小言など、どこへやら。ヘルガは利用者の視線など、諸共せずに図書館の中へと入っていってしまった。
本当にもう、どうしてこんな事態になってしまったのかしら。私はただ静かに図書館の業務をするつもりだったのに。
「勿論、図書館の本じゃないわよ」
「やっぱり……」
「そんな声を出さないで。アゼリアの相談所、結構人気なんだから」
「だけどね、ヘルガ。図書館は本来、本を利用する人たちの施設なのよ。その一角に相談所なんて……やっぱりよくないと思うの」
しかもその相談所が、ただの相談所だったのなら、私もここまでは渋らなかっただろう。
「何をそんなに弱気になっているのよ!」
ヘルガが思いっ切り私の背中を叩いた。お陰で、列をなしている人たちの視線が、一斉に私たちの方へと集まる。
「我が図書館の占い師さん。今日も迷える子羊たちを導いて、図書館の中を人で満たして。そうすれば、この図書館の修繕費が請求できるから」
「……ははははは」
そう。私は図書館の修繕費を国に請求するための客寄せパンダとして、相談所もとい占いを利用者相手にしていた。キッカケは、利用者を増やすためには何をしたらいいのか、ただ案を出しただけなのに……。
「なんだか、色々と冒涜している気がするわ」
「気のせい気のせい。アゼリアは心配し過ぎなのよ」
「ヘルガは逆に、もっと気にしてちょうだい」
私のお小言など、どこへやら。ヘルガは利用者の視線など、諸共せずに図書館の中へと入っていってしまった。
本当にもう、どうしてこんな事態になってしまったのかしら。私はただ静かに図書館の業務をするつもりだったのに。



