召喚された司書の相談所〜偽装結婚ですが旦那様にひたすら尽くされています〜

「ここでアゼリアを見つけたのは、偶然ではありません。図書館からウルリーケを封じたタロットカードが消えたことを魔塔で聞き、私は居ても立っても居られず、探索し始めました。誰よりも、ウルリーケの魔力を知っているのは、私ですから」

 そうか。図書館と魔塔はすぐに連絡が取れる関係でもあり、グリフィスはウルリーケの弟。館長がすぐに連絡を入れることは、むしろ当然のことだった。

「その後、数日経っても反応のなかったウルリーケの魔力を、突然感じたのです。行ってみると、アゼリアが呆然とした顔で座り込んでいました」
「っ!」
「責めているのではありません。始め、ウルリーケが姿を変えて現れたのだと思いました。けれどすぐにあなたからは一切魔力を感じないことに気づき、ウルリーケに巻き込まれたのだと察しました」
「……だから、助けてくれたの?」

 グリフィスが移動することを進めてくれなければ、私は黒いフードの男たちに見つかっていた。ううん。先にグリフィスが私を見つけてくれなかったら、どうなっていただろう。考えただけでゾッとした。