「当時のウルリーケは、すでに支援者たちによって、禁忌に手を染めていたからです」
「禁忌?」
「……どうやら支援者たちは、魔塔を掌握して戦争をするつもりだったようです。そのための兵器として、兵士となる命を生み出そうとしていた、といえば分かるでしょうか」
この世界の倫理観はまだ分からないけれど、私のいた世界でもタブーの領域の話だった。
「かつて尊敬していた姉であっても、匿えません。だから、タロットカードに封じたのです」
「……う~ん。それがよく分からないのよね。どうしてタロットカードなの? 封印する媒体なら他にもがあるんじゃないかしら」
タロットカードは七十八枚もあるため、媒体に相応しくない、と思ったのだ。けれどこの間の禁書区画前の出来事を思い返すと、その一枚一枚にウルリーケの意思が宿っているように感じた。
あれは、どういうことなのだろうか。
「先ほども話したように、ウルリーケは禁忌を犯してしまいました。その過程で得た魔力量は計り知れず、封印後も危険のないように保管するには、分散量の多い媒体が必要でした」
「確かにタロットカードは、トランプのようなカードよりも特殊なものだわ」
もしくは、古くから占いに使用されるものだから、魔術とも相性が良かったのかもしれない。
「禁忌?」
「……どうやら支援者たちは、魔塔を掌握して戦争をするつもりだったようです。そのための兵器として、兵士となる命を生み出そうとしていた、といえば分かるでしょうか」
この世界の倫理観はまだ分からないけれど、私のいた世界でもタブーの領域の話だった。
「かつて尊敬していた姉であっても、匿えません。だから、タロットカードに封じたのです」
「……う~ん。それがよく分からないのよね。どうしてタロットカードなの? 封印する媒体なら他にもがあるんじゃないかしら」
タロットカードは七十八枚もあるため、媒体に相応しくない、と思ったのだ。けれどこの間の禁書区画前の出来事を思い返すと、その一枚一枚にウルリーケの意思が宿っているように感じた。
あれは、どういうことなのだろうか。
「先ほども話したように、ウルリーケは禁忌を犯してしまいました。その過程で得た魔力量は計り知れず、封印後も危険のないように保管するには、分散量の多い媒体が必要でした」
「確かにタロットカードは、トランプのようなカードよりも特殊なものだわ」
もしくは、古くから占いに使用されるものだから、魔術とも相性が良かったのかもしれない。



