「私もそうでしたが、獣人たちにとってもウルリーケは憧れであり、希望でもありました。魔術師の多くは人間ですから。よく下に見られ、時には嫌がらせも……」
「グリフィス。辛いことまでは無理に思い出さなくてもいいんだよ」
そんな記憶を呼び起こしてまで、聞きたいわけではない。けれどウルリーケが魔術にのめり込んだ理由が、なんとなく分かったような気がした。
「たぶん、グリフィスたちのそんな姿を見ていたから、頑張ろうって思ったんじゃないかしら。成果を見せれば、皆の獣人に対する見方が変わるかもしれないから」
「確かにウルリーケには、他者を圧倒させるだけの才能と魔力量がありました。だから、同じ獣人というより身内として、とても誇らしかったです。そして次第にアゼリアの言う通り、我々獣人に対する見方も和らいでいきました」
「良かった。ウルリーケの望み通りになったのね」
だけど、それでめでたしめでたし、で終わらなかったのが、残酷である。今の彼女の姿は、人どころか獣の姿でもない。タロットカードに封じられているのだ。
「グリフィス。辛いことまでは無理に思い出さなくてもいいんだよ」
そんな記憶を呼び起こしてまで、聞きたいわけではない。けれどウルリーケが魔術にのめり込んだ理由が、なんとなく分かったような気がした。
「たぶん、グリフィスたちのそんな姿を見ていたから、頑張ろうって思ったんじゃないかしら。成果を見せれば、皆の獣人に対する見方が変わるかもしれないから」
「確かにウルリーケには、他者を圧倒させるだけの才能と魔力量がありました。だから、同じ獣人というより身内として、とても誇らしかったです。そして次第にアゼリアの言う通り、我々獣人に対する見方も和らいでいきました」
「良かった。ウルリーケの望み通りになったのね」
だけど、それでめでたしめでたし、で終わらなかったのが、残酷である。今の彼女の姿は、人どころか獣の姿でもない。タロットカードに封じられているのだ。



