「そこまで邪険にしなくてもいいのに。この間のように、私を守ってくれるかもしれないのよ」
「アゼリアに危険が及ぶ、そのほとんどの原因がウルリーケです。守るのは当然のことですよ」
「もう! どうしてそんなことをいうの?」
「そうですね。ジェマナキア遺跡に来たのも何かの縁です。少し長くなりますが、聞いていただけますか? ウルリーケのことを」
「勿論。だけどグリフィスのことも聞きたいわ」
考えてみると、私はグリフィスのことを何も知らなかった。マックスの件が起こるまで、魔術師であること、魔塔の主であること。そしてその権力を使って、図書館という安全な籠に、私を置いていたこともだ。
ウサギ獣人だったことを言えなかったのは……まぁ、私の行動が原因だから、なんともいえない。この街を案内された時や、図書館の利用者の風貌に驚いたことを、私は逐一グリフィスに話していたのだ。
確か、「怖い」とまで言っちゃったのよね。見た目で判断することは、差別に値するけれど、鋭い爪や牙を目の前にすると、恐怖心の方が勝ってしまう。
だけどね、グリフィス。それを和らげてくれたのは、あなたなんだよ。
正体を知らなくても、私を支え続けてくれたお陰で、今はまったく怖くない。勿論、グリフィスのことだって。だから大丈夫。今の私なら、何を聞いたとしても、受け入れる自信があるわ。
「アゼリアに危険が及ぶ、そのほとんどの原因がウルリーケです。守るのは当然のことですよ」
「もう! どうしてそんなことをいうの?」
「そうですね。ジェマナキア遺跡に来たのも何かの縁です。少し長くなりますが、聞いていただけますか? ウルリーケのことを」
「勿論。だけどグリフィスのことも聞きたいわ」
考えてみると、私はグリフィスのことを何も知らなかった。マックスの件が起こるまで、魔術師であること、魔塔の主であること。そしてその権力を使って、図書館という安全な籠に、私を置いていたこともだ。
ウサギ獣人だったことを言えなかったのは……まぁ、私の行動が原因だから、なんともいえない。この街を案内された時や、図書館の利用者の風貌に驚いたことを、私は逐一グリフィスに話していたのだ。
確か、「怖い」とまで言っちゃったのよね。見た目で判断することは、差別に値するけれど、鋭い爪や牙を目の前にすると、恐怖心の方が勝ってしまう。
だけどね、グリフィス。それを和らげてくれたのは、あなたなんだよ。
正体を知らなくても、私を支え続けてくれたお陰で、今はまったく怖くない。勿論、グリフィスのことだって。だから大丈夫。今の私なら、何を聞いたとしても、受け入れる自信があるわ。



