「タロットカードを見つめては、ウルリーケに何か話しかけていたのを、何度か見かけましたので」
「っ! み、見ていたのなら、声をかけてくれれば良かったのに」
「邪魔をしたくなかったのです。私がいない方が、ウルリーケも話し易いのではないでしょうか」
「ううん。ウルリーケ、さんは私に何も語り掛けてくれないわ」
「そうなのですか? あと、気になっていたんですが、無理にさんを付けなくていいですよ」
バレていた。私とグリフィスは、すでに夫婦であるため、ウルリーケはいわば、私にとって義理の姉になる。いくらタロットカードに封じられているからといっても、無礼を働きたくはなかった。
「……一応、身内になるわけだし」
「身内だからこそですよ。アゼリアに迷惑をかけておきながら、離れようとしないのですから」
マックスに奪われた後、私の手元に戻って来たタロットカードは、以前とは明らかに違っていた。
元々、禁書区画にあったものだと知った私は、本来あるべきところに戻そうと、タロットカードをラモーナに預けたのだ。けれど翌日には私の部屋にタロットカードがあって、ひと騒動を巻き起こした。
あの黒いフードの男たちが、またタロットカードを狙ったのではないか、と騒ぎが起こったのだ。
その後、何度か検証した結果、どうやら今回の件で、眠っていたウルリーケの意思を起こしてしまったらしい。けれど封印までは解けないのか、こうして好き勝手しているとのこと。
その好き勝手も、私から離れない程度のことなので、禁書を管理しているラモーナも、特別に許可を出してくれた。『も』というのは、グリフィスのことである。どうやら、お気に召さないらしい。
「っ! み、見ていたのなら、声をかけてくれれば良かったのに」
「邪魔をしたくなかったのです。私がいない方が、ウルリーケも話し易いのではないでしょうか」
「ううん。ウルリーケ、さんは私に何も語り掛けてくれないわ」
「そうなのですか? あと、気になっていたんですが、無理にさんを付けなくていいですよ」
バレていた。私とグリフィスは、すでに夫婦であるため、ウルリーケはいわば、私にとって義理の姉になる。いくらタロットカードに封じられているからといっても、無礼を働きたくはなかった。
「……一応、身内になるわけだし」
「身内だからこそですよ。アゼリアに迷惑をかけておきながら、離れようとしないのですから」
マックスに奪われた後、私の手元に戻って来たタロットカードは、以前とは明らかに違っていた。
元々、禁書区画にあったものだと知った私は、本来あるべきところに戻そうと、タロットカードをラモーナに預けたのだ。けれど翌日には私の部屋にタロットカードがあって、ひと騒動を巻き起こした。
あの黒いフードの男たちが、またタロットカードを狙ったのではないか、と騒ぎが起こったのだ。
その後、何度か検証した結果、どうやら今回の件で、眠っていたウルリーケの意思を起こしてしまったらしい。けれど封印までは解けないのか、こうして好き勝手しているとのこと。
その好き勝手も、私から離れない程度のことなので、禁書を管理しているラモーナも、特別に許可を出してくれた。『も』というのは、グリフィスのことである。どうやら、お気に召さないらしい。



