「なんて寂しいのかしら」
「……誰も住まなくなれば、朽ちていくもの。しかしこれは……やむを得ず、こうなってしまったのです」
「グリフィス……」
私以上に、感慨深く遺跡を見つめているグリフィスに、なんて声をかけるべきなのか、分からなかった。最後に住んでいた、ということは、ここで彼女はタロットカードに封じられたのだろう。そしてその場には、グリフィスも……。
そう思うと、彼の腕に触れることしかできない自分が、不甲斐なかった。
「大丈夫です。随分と過去の出来事ですし、心の整理はすでに終えています」
「それは……やっぱり、辛かったってことでしょう。なのに私がここに来たい、だなんて言ったばっかりに」
「アゼリアが言わなくても、いずれ来るつもりでした。勿論、一緒に」
「本当に? 私も一緒に来て良かったの?」
腕を掴む手に力が入る。するとグリフィスは、私の手を取って前へ歩き出した。
「……誰も住まなくなれば、朽ちていくもの。しかしこれは……やむを得ず、こうなってしまったのです」
「グリフィス……」
私以上に、感慨深く遺跡を見つめているグリフィスに、なんて声をかけるべきなのか、分からなかった。最後に住んでいた、ということは、ここで彼女はタロットカードに封じられたのだろう。そしてその場には、グリフィスも……。
そう思うと、彼の腕に触れることしかできない自分が、不甲斐なかった。
「大丈夫です。随分と過去の出来事ですし、心の整理はすでに終えています」
「それは……やっぱり、辛かったってことでしょう。なのに私がここに来たい、だなんて言ったばっかりに」
「アゼリアが言わなくても、いずれ来るつもりでした。勿論、一緒に」
「本当に? 私も一緒に来て良かったの?」
腕を掴む手に力が入る。するとグリフィスは、私の手を取って前へ歩き出した。



