「アゼリアに嫌なことを連想させないでください」
「甘いな。そうやってなんでも庇護するから、俺みたいなのに騙されるんだ」
「……否定はしません。ですが、これが私の妻に対する愛情ですから」
「っ!」
突然の発言に、私の頭の中は一気に、グリフィスの言葉で埋め尽くされた。口元を事前に隠しておいて良かったと思えるほどに。
「……俺に足りなかったのは、そういうところだった、というわけか」
「マックス?」
「惨敗だな。魔術の腕も、男としても。あわよくば、俺の女にして、こっち側に引き込もうとしたのによ」
「なっ!」
こ、これでも一応、人妻なのよ、私。偽装結婚だけど。それでも! この世界であれだけお世話になっておきながら、グリフィスの元を離れるなんて、できるわけがないでしょう!
「残念ながら、仮にそうなったとしても、手放すつもりはありませんから」
「そうかい」
マックスは納得した様子だったけれど、私は……その場にそぐわないくらい、顔が火照って仕方がなかった。
「甘いな。そうやってなんでも庇護するから、俺みたいなのに騙されるんだ」
「……否定はしません。ですが、これが私の妻に対する愛情ですから」
「っ!」
突然の発言に、私の頭の中は一気に、グリフィスの言葉で埋め尽くされた。口元を事前に隠しておいて良かったと思えるほどに。
「……俺に足りなかったのは、そういうところだった、というわけか」
「マックス?」
「惨敗だな。魔術の腕も、男としても。あわよくば、俺の女にして、こっち側に引き込もうとしたのによ」
「なっ!」
こ、これでも一応、人妻なのよ、私。偽装結婚だけど。それでも! この世界であれだけお世話になっておきながら、グリフィスの元を離れるなんて、できるわけがないでしょう!
「残念ながら、仮にそうなったとしても、手放すつもりはありませんから」
「そうかい」
マックスは納得した様子だったけれど、私は……その場にそぐわないくらい、顔が火照って仕方がなかった。



