召喚された司書の相談所〜偽装結婚ですが旦那様にひたすら尽くされています〜

「今更、何かするつもりはない。どうせ、またカードを手に入れたとしても、あぁやって拒否するか、逆にそこにいる魔塔の主のように攻撃されるのがオチだからな」
「分かっているようで安心しました」
「グリフィスっ!」

 二人が相容れぬ立場であることは分かるけど、どうしてそんなに険悪なの? 歩み寄ることはできないけれど、普通に話すことくらい、できるでしょう?

「……まったく。過去に戻りたい気持ちは、私だってあるから、理解はできる。でも、相手の物を奪ってまでやることじゃないと思うわ」
「分かっている。こんなことをしたって、仮に過去に戻ったとしても、同じことを繰り返せば意味がない。今の仲間たちを変えられないように、家族を変えることだって、俺にはできなかったんだからな」
「ルノルマンカードには、その過去が清算されたって出ていたわ」
「……どうやって清算したのか、分かっていなかったんだな」
「えっ」

 思わず、最悪な想像をしてしまい、口元を手で隠した。