「はぁ。一応、認識阻害の魔術をかけていたんですが……まさか、アゼリアが話しかけた挙句、私の名前を言い出すとは思いませんでしたよ」
「……ご、ごめんなさい。でも、タロットカードにはグリフィスのお姉さんが――……」
「ではやはり、魔塔の主、グリフィス・ハウエルか」
魔、塔? それって確か、魔術師たちが日夜、研究を行う塔だと聞いた。謂わば、魔術師たちの国といってもいい。図書館で魔術書を扱う時に、館長から説明を受けた。
ヘルガやラモーナなど、この図書館に魔術師が多く在籍しているのであれば、館長からそのような説明を受けるのも、今となっては頷ける。その主、ということは……つまり、私をこの図書館で働かせることなど、いとも簡単だったということだ。
自分の意見が通るところに私を置くなんて……過保護過ぎない? いや、世話好きのグリフィスのことだから、別の意図があったのよ。出会って間もなかったんだから。
「それで? 私の正体を知った後はどうするのですか? アゼリアの言う通り、姉が封じられているタロットカードを、私に返してくれるのでしょうか?」
「稀代の魔女、ウルリーケの所持していた魔術書を、この図書館に寄贈しておいて、タロットカードだけ寄こせというのは、筋が違うんじゃないか?」
「筋……確かに違うかもしれませんね」
「ぐ、グリフィス!?」
正当化が認められたんだから、ここは「さっさと返せ!」とマックスに詰め寄るべきところでしょう。どうしてしないの?
「……ご、ごめんなさい。でも、タロットカードにはグリフィスのお姉さんが――……」
「ではやはり、魔塔の主、グリフィス・ハウエルか」
魔、塔? それって確か、魔術師たちが日夜、研究を行う塔だと聞いた。謂わば、魔術師たちの国といってもいい。図書館で魔術書を扱う時に、館長から説明を受けた。
ヘルガやラモーナなど、この図書館に魔術師が多く在籍しているのであれば、館長からそのような説明を受けるのも、今となっては頷ける。その主、ということは……つまり、私をこの図書館で働かせることなど、いとも簡単だったということだ。
自分の意見が通るところに私を置くなんて……過保護過ぎない? いや、世話好きのグリフィスのことだから、別の意図があったのよ。出会って間もなかったんだから。
「それで? 私の正体を知った後はどうするのですか? アゼリアの言う通り、姉が封じられているタロットカードを、私に返してくれるのでしょうか?」
「稀代の魔女、ウルリーケの所持していた魔術書を、この図書館に寄贈しておいて、タロットカードだけ寄こせというのは、筋が違うんじゃないか?」
「筋……確かに違うかもしれませんね」
「ぐ、グリフィス!?」
正当化が認められたんだから、ここは「さっさと返せ!」とマックスに詰め寄るべきところでしょう。どうしてしないの?



