もしかして、夢の中に出てきた白いウサギがそうなのかな。タロットカードに描かれていた白ウサギによく似ていたような気がするから。
グリフィスと同じ垂れ耳ウサギ。私を追い越して先に上へと行ってしまったのもまた、そういう意味だったのかもしれない。その証拠に、相談所からタロットカードが消えていた。
床に散らばったカードを回収したが、猫のルノルマンカードだけで、タロットカードは一枚もなかったのだ。
「だったら尚更、取り返しに行かないと」
「勿論、取り返しますが、アゼリアが行く必要はありません」
「どうして? 私を選んでくれたのでしょう? 何か意味があるんじゃないの?」
「ウルリーケが意味なく、アゼリアを選んだとは思えませんが……」
煮え切らないグリフィスに、さすがの私も嫌気が差してきた。だからといって、マックスが向かうところなど分かるわけでもなく……いや、一つだけ思い当たるところがある。
そう思ったら居ても立っても居られずに、私は椅子から立ち上がり、相談所の扉へと向かって歩き出した。すると、テーブルの上にいたグリフィスが、勢いよくジャンプをしたのか、私の肩を飛び越えて目の前に現れた。とそこまでは良かった。ウサギの姿をしていたから。
しかし次の瞬間、いきなり見慣れた人の姿へと変身したのだ。そう、容姿端麗な、あの人の姿に。
グリフィスと同じ垂れ耳ウサギ。私を追い越して先に上へと行ってしまったのもまた、そういう意味だったのかもしれない。その証拠に、相談所からタロットカードが消えていた。
床に散らばったカードを回収したが、猫のルノルマンカードだけで、タロットカードは一枚もなかったのだ。
「だったら尚更、取り返しに行かないと」
「勿論、取り返しますが、アゼリアが行く必要はありません」
「どうして? 私を選んでくれたのでしょう? 何か意味があるんじゃないの?」
「ウルリーケが意味なく、アゼリアを選んだとは思えませんが……」
煮え切らないグリフィスに、さすがの私も嫌気が差してきた。だからといって、マックスが向かうところなど分かるわけでもなく……いや、一つだけ思い当たるところがある。
そう思ったら居ても立っても居られずに、私は椅子から立ち上がり、相談所の扉へと向かって歩き出した。すると、テーブルの上にいたグリフィスが、勢いよくジャンプをしたのか、私の肩を飛び越えて目の前に現れた。とそこまでは良かった。ウサギの姿をしていたから。
しかし次の瞬間、いきなり見慣れた人の姿へと変身したのだ。そう、容姿端麗な、あの人の姿に。



