召喚された司書の相談所〜偽装結婚ですが旦那様にひたすら尽くされています〜

「もしかして、ヘルガも魔術を使えるの?」
「グリフィスほどは使えないけどね。あと、この図書館には私の他にも魔術師がいるわ」
「えっ!?」
「だから今、逃げた男を捜索している」

 マックス……!

「そしたら、こんな悠長なことをしていていいの? 私たちも探しに行った方が――……」
「ダメです。アゼリアはここにいてください」
「どうして? 確かに私はグリフィスたちみたいに力はないけど」

 説得することならできると思った。

「ようやく、あなたとタロットカードの縁が切れたのです。これ以上、関わってほしくありません」
「縁?」
「そうです。アゼリアがこの世界に召喚されたのは、タロットカードを所持していたからではありません。タロットカードに封じられていた私の姉、ウルリーケがアゼリアを選んだからなのです」

 グリフィス。あなたは何を言っているの? 確かにこの世界に来る前に、私はタロットカードを購入したけど、姉? 選んだ?

 急を要する事態の中、私は頭を抱え込んでしまった。