「ご、ごめんね。二人の邪魔をするつもりはなかったんだけど……ここ、図書館の相談所だからさ」
「っ!」
そうだった。相談所にマックスが現れて……彼の過去をルノルマンカードで見たんだ。辛い過去を見て、タロットカードでアドバイスを出したら、急に態度が変わって……それで。
「私は眠らされたってことで、いいんだよね」
ここにヘルガだけでなく、グリフィスがいる、ということは、余程のことが私の身に起きたのだ。
直前の出来事を思い返してみると、疑問しか浮かばない。過去を見てほしいといったのはマックスで、不快にさせたとしても、それは覚悟できていたはずである。
俯くと、心配そうな瞳をしたグリフィスと目が合う。再びギュッと抱きしめても、文句を言わないグリフィス。どんな姿でもブレない様は、とても心強かった。
だからだろうか。安心したら、意識を失いかけた時に聞いた言葉を、ふと思い出したのだ。
「……あの時、マックスは私に保護魔術がかけられていたって言っていたけど。グリフィス、何か知っている?」
私は腕を解き、グリフィスを見つめた。すると、まるで動揺しているかのように、目を逸らされた。
こんな逃げ場のない状態でも、いつもなら簡単に私をあしらうというのに……珍しい。やはりウサギの姿をしているからなのかな。とても表情が豊かに見えて仕方がなかった。ウサギは無表情だと聞いていたのだけれど、案外それも、噂程度のものなのだろう。
それを微笑ましく思えるものの、今はそれに浸っているわけにはいかない。私の健康管理から衣食住に至るまで、グリフィスは世話を焼きたがるのだ。知らない、なんてあり得ないだろう。だから今一度、名前を呼ぶ。
「っ!」
そうだった。相談所にマックスが現れて……彼の過去をルノルマンカードで見たんだ。辛い過去を見て、タロットカードでアドバイスを出したら、急に態度が変わって……それで。
「私は眠らされたってことで、いいんだよね」
ここにヘルガだけでなく、グリフィスがいる、ということは、余程のことが私の身に起きたのだ。
直前の出来事を思い返してみると、疑問しか浮かばない。過去を見てほしいといったのはマックスで、不快にさせたとしても、それは覚悟できていたはずである。
俯くと、心配そうな瞳をしたグリフィスと目が合う。再びギュッと抱きしめても、文句を言わないグリフィス。どんな姿でもブレない様は、とても心強かった。
だからだろうか。安心したら、意識を失いかけた時に聞いた言葉を、ふと思い出したのだ。
「……あの時、マックスは私に保護魔術がかけられていたって言っていたけど。グリフィス、何か知っている?」
私は腕を解き、グリフィスを見つめた。すると、まるで動揺しているかのように、目を逸らされた。
こんな逃げ場のない状態でも、いつもなら簡単に私をあしらうというのに……珍しい。やはりウサギの姿をしているからなのかな。とても表情が豊かに見えて仕方がなかった。ウサギは無表情だと聞いていたのだけれど、案外それも、噂程度のものなのだろう。
それを微笑ましく思えるものの、今はそれに浸っているわけにはいかない。私の健康管理から衣食住に至るまで、グリフィスは世話を焼きたがるのだ。知らない、なんてあり得ないだろう。だから今一度、名前を呼ぶ。



