召喚された司書の相談所〜偽装結婚ですが旦那様にひたすら尽くされています〜

 マックスのことが心配にならなかった、といえば嘘になる。この一週間、ずっと図書館で共に調べ物をしてきたのだ。いわば仲間だといってもいい。

 けれど私とマックスは、司書と利用者であり、共同研究者ではない。調べ物が終わっていなくても、中断するかの可否を決めるのは、私ではなくマックスなのだ。彼がもう必要ないと決断したのであれば、私はただそれを尊重するしかない。

 それでも……一言あっても良かったんじゃないのかな、と思ってしまう。

 このいいようのない寂しさと悔しさを味わいながら、私は再び相談所の扉を開けた。