召喚された司書の相談所〜偽装結婚ですが旦那様にひたすら尽くされています〜

「どうやら行ったようですね。ん? どうしたのですか?」
「そ、それはこっちのセリフよ。あなたはあの男たちが来ることを知っていた。探している人物が私だということも。つまり、あの男たちの仲間なんでしょう?」

 本当は、今すぐにでも彼から離れたかった。けれど体は反対に、彼のシャツを握り締めている。

「仲間だったらわざわざ危険だと告げず、彼らにあなたを差し出しています。座標から離れた位置に召喚されたあなたを見つけた、となれば報酬くらい貰えそうですからね」
「……で、でも事情を知っているじゃない」
「事情を知っていなければ、あなたを助けることもできませんよ」

 それは……そうなんだけど。なんだろう。問い詰めている方はこっちなのに、なぜか私の方が困惑していた。何か、そう何かを身をとしているような気がしたのだ。

「……どうして?」

 だからだろうか。脈略のない言葉が口から出た。