「あいにく、その心配はいりません。気晴らしに行くくらいならいいですが、長期は許容できそうにありませんから」
「だったら、きちんと話すべきじゃない。私に苦情を言ったり、探ったりしないでさ」
「……分かっています」
「そうしないと、例の男に取られちゃうかもしれないわよ。彼、人間だから」
「やはり……遠目だったので、確認できませんでしたが」
そうではないか、と思った。だから焦ったといってもいい。
「あと、これは守秘義務だけど、内容が内容だから教えてあげる。例の男、ジェマナキア遺跡について調べていたわ」
「そ、そこはっ!」
ウルリーケが拠点にしていた遺跡。禁忌に手を出したウルリーケは、魔術師が多く所属する魔塔から追われ、ジェマナキア遺跡に身を潜めていたのだ。そこは我々、ウサギ獣人に馴染みのある遺跡であったため、すぐに見つかり、タロットカードに封じられた。
私たちウサギ獣人は安心できる場所を求めるから、それが仇になったのだ。
その時、ウルリーケが持っていた魔術書は、現在図書館に寄贈されている。危険なものであったため、人手に渡る前に持って行ったのだ。
禁書区画の近くまで行き、ジェマナキア遺跡を調べている、となれば目的は……。
「だったら、きちんと話すべきじゃない。私に苦情を言ったり、探ったりしないでさ」
「……分かっています」
「そうしないと、例の男に取られちゃうかもしれないわよ。彼、人間だから」
「やはり……遠目だったので、確認できませんでしたが」
そうではないか、と思った。だから焦ったといってもいい。
「あと、これは守秘義務だけど、内容が内容だから教えてあげる。例の男、ジェマナキア遺跡について調べていたわ」
「そ、そこはっ!」
ウルリーケが拠点にしていた遺跡。禁忌に手を出したウルリーケは、魔術師が多く所属する魔塔から追われ、ジェマナキア遺跡に身を潜めていたのだ。そこは我々、ウサギ獣人に馴染みのある遺跡であったため、すぐに見つかり、タロットカードに封じられた。
私たちウサギ獣人は安心できる場所を求めるから、それが仇になったのだ。
その時、ウルリーケが持っていた魔術書は、現在図書館に寄贈されている。危険なものであったため、人手に渡る前に持って行ったのだ。
禁書区画の近くまで行き、ジェマナキア遺跡を調べている、となれば目的は……。



