召喚された司書の相談所〜偽装結婚ですが旦那様にひたすら尽くされています〜

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「それで私を呼び出したってわけね。まぁいいけど」

 翌日。私はヘルガを自分の書店に来るように、と連絡を入れた。内容は一つ。『アゼリアに関することで話があります。半休を取って来てください』とだけ伝えた。

 だから不満そうな顔をしていたものの、キチンと午後きっかりにヘルガは書店へとやって来た。
 私はカウンターにカップを置き、向かいに座るヘルガへ、これまでのことを一部始終話した。

「へぇ、あのグリフィスが嫉妬ねぇ〜」
「……何を言っているのですか? 私はマックスとかいう男のせいで、アゼリアに――……」
「その苛立ちが嫉妬だって言っているのよ。本当はアゼリアに自分がウサギ獣人だって知られても、全然構わないって思っているんでしょう?」

 ヘルガの指摘に、私は目を逸らした。

 アゼリアには、ヘルガとはただの知り合いだといっているが、実は彼女も魔術師であり、図書館に在籍している職員のほとんどが、私たちと同じ魔術師だった。しかもその中には、獣人もいる。私とは違う種族の獣人が。