召喚された司書の相談所〜偽装結婚ですが旦那様にひたすら尽くされています〜

「グリフィス?」
「いえ、なんでもありません」
「そうは見えないけど」
「では、お聞きしますが、どうして……ウサギだと思ったんですか?」
「ちょうど今、ウサギについて調べていたから、かな」

 自惚れではないけれど、ウサギが後を追ってくるのは、飼い主のことが好きだから、というのを本で読んだばかりだったからだ。

 ウサギは元々警戒心が強いから、安易に近づこうとはしない。逆に近づいて来るのは、好意や信頼の印だという。あとは、安心できるように匂いつけをしてくる、とか。寂しいというのは、信憑性に欠けるものだけど、未だに迷信として囁かれている。

 これらをグリフィスに当て嵌めてみると、意外と一致していることが多かった。お陰で調べ物として読んでいたはずが、まったく別の目的にすり替わってしまい、マックスに申し訳ない気持ちでいっぱいになっていたのだ。

 だから見送りまでしたのに……なんでこんなことになるんだろう。