召喚された司書の相談所〜偽装結婚ですが旦那様にひたすら尽くされています〜

「寂しいと思っただけです」
「……私はどこにも行かないよ。どこにも行けないし。だからグリフィスが心配する必要はないんだよ」
「狙われている自覚、あるんですか?」
「それは……」

 今更のように思い出した。相談所の憂鬱に、マックスの調べ物。一度に色々なことが起きていたため、グリフィスに指摘されるまで、すっかり忘れていたのだ。
 私は誤魔化すように、話題を変えた。

「えーと、そう! グリフィスが寂しいっていうから、ビックリして忘れてしまったわ」
「忘れないでください」
「ごめんなさい。でも、そんなことをいうと、なんだかウサギみたいね」
「っ!」

 意表を突いたつもりはなかったのだが、突然グリフィスが顔を上げ、さらに私から距離を取った。