「文化の方は、たぶん何度も見たと思うけど……」
「大丈夫です。前に読んだ時は、文化そのものをザッと読んだだけで、この国に流れてきた経緯や影響にまでは注視していませんでしたから。あと、ウサギ獣人について目をつけられたのもさすがです。描かれているウサギは、動物そのものでしたから、その考えは浮かびませんでした」
「良かったわ。それじゃ、これを持って書架の方へ行く? それともこの間みたいに、ここで読んでまとめる?」
「……この本は借りられますか?」
一般書区画の本でも、貸出禁止と貼られている本がある。禁書とは違い、古い本や部数が少ないため貴重な本。または分厚くて大きいため、貸出ても丁寧に扱われるのか怪しくて禁止している場合がある。
「ここにある本は、どれも借りられるわ。貴重な本ほど、あまり移動させたくはないから、ここには用意していないの。だから心配することはないわ」
「ありがとうございます。では、隣、失礼しますね」
相変わらずまめなこと、と思いながら、私はマックスが手に取らなかった本をめくった。初対面の印象が悪かったせいか、今のマックスを見ると、微笑ましく感じる。威嚇していた猫が懐いてくれた感じだろうか。
自分よりも年上の男性に向かっていう言葉ではないのだろうけれど、本当にそう思うのだから仕方がない。
「大丈夫です。前に読んだ時は、文化そのものをザッと読んだだけで、この国に流れてきた経緯や影響にまでは注視していませんでしたから。あと、ウサギ獣人について目をつけられたのもさすがです。描かれているウサギは、動物そのものでしたから、その考えは浮かびませんでした」
「良かったわ。それじゃ、これを持って書架の方へ行く? それともこの間みたいに、ここで読んでまとめる?」
「……この本は借りられますか?」
一般書区画の本でも、貸出禁止と貼られている本がある。禁書とは違い、古い本や部数が少ないため貴重な本。または分厚くて大きいため、貸出ても丁寧に扱われるのか怪しくて禁止している場合がある。
「ここにある本は、どれも借りられるわ。貴重な本ほど、あまり移動させたくはないから、ここには用意していないの。だから心配することはないわ」
「ありがとうございます。では、隣、失礼しますね」
相変わらずまめなこと、と思いながら、私はマックスが手に取らなかった本をめくった。初対面の印象が悪かったせいか、今のマックスを見ると、微笑ましく感じる。威嚇していた猫が懐いてくれた感じだろうか。
自分よりも年上の男性に向かっていう言葉ではないのだろうけれど、本当にそう思うのだから仕方がない。



