「……召されたいのでしたら、この場に留まることをお勧めしますが」
天の御遣いかと思われた人物は、アッサリと簡潔に、そしてザックリとその危険度を教えてくれた。キラキラと輝く金髪、整ったお顔に似合わないと思ったが、今はこの人の言う通り、即断する必要があった。
「いえ、まだ未練がありますので、ご遠慮願いたいです」
「それは良かったです。では……こちらを羽織ってください。その格好では目立つので」
私が? それはあなたの方では、と思ったが、彼の服装はどことなく、私のいた時代にそぐわない。悪く言えば古めかしいものだった。けれど違和感はない。
やっぱりイケメン……ううん。綺麗な人はなんでも卒なく着こなすって本当だったのね。
それに比べて私は……誰がどう見ても、質素な事務服だった。黒いジャケットにタイトスカート。中のワイシャツだって白で遊び心すらない。顔だって……。
「とりあえず、今は早急にここから離れる必要があります。あなたの気持ちはすでに窺ったので……怒らないでください」
「えっ?」
突然、マントをかけられたと思ったら、今度は体が浮いた。まさか、と横に視線を移した瞬間、あの美しい顔が近くにあったのだ。
「やはり、抱き上げたのはダメでしたか?」
「い、いえ。ビックリしただけです」
あと、あなたの顔にも、とはさすがに言えなかった。このお顔を間近で拝んでいいんですか? とも。
天の御遣いかと思われた人物は、アッサリと簡潔に、そしてザックリとその危険度を教えてくれた。キラキラと輝く金髪、整ったお顔に似合わないと思ったが、今はこの人の言う通り、即断する必要があった。
「いえ、まだ未練がありますので、ご遠慮願いたいです」
「それは良かったです。では……こちらを羽織ってください。その格好では目立つので」
私が? それはあなたの方では、と思ったが、彼の服装はどことなく、私のいた時代にそぐわない。悪く言えば古めかしいものだった。けれど違和感はない。
やっぱりイケメン……ううん。綺麗な人はなんでも卒なく着こなすって本当だったのね。
それに比べて私は……誰がどう見ても、質素な事務服だった。黒いジャケットにタイトスカート。中のワイシャツだって白で遊び心すらない。顔だって……。
「とりあえず、今は早急にここから離れる必要があります。あなたの気持ちはすでに窺ったので……怒らないでください」
「えっ?」
突然、マントをかけられたと思ったら、今度は体が浮いた。まさか、と横に視線を移した瞬間、あの美しい顔が近くにあったのだ。
「やはり、抱き上げたのはダメでしたか?」
「い、いえ。ビックリしただけです」
あと、あなたの顔にも、とはさすがに言えなかった。このお顔を間近で拝んでいいんですか? とも。



