「はぁ~。書架に囲まれた本の匂い」
異世界でも、本は本の匂いがする。あまりの嬉しさに重厚な本の背表紙をなぞった。
本来、図書館の業務は、本の整理ではあるものの。返却、貸出の管理は毎日行われるため、私みたいな継続することができない人間には任せられないのだ。それは寄贈された本のチェックや目録作りも同じだった。
他にできて且つ、人手が足りないところ、というと受付業務がもっとも相応しい場所なのだが。
「なんのために相談所を休んでいるの? 利用者と距離を置いて、メンタルを休めないと」
ヘルガの言葉のお陰で、私は受付業務からも外され、利用者が最も近づかない、奥の書架で番人をすることとなったのだ。
なぜ番人なのかというと、ここの書架には禁書が置かれている。魔術書は勿論のこと、国では管理しきれなくなった重要な書物や記録書などが多く。夜は警備員、昼間は司書が目を光らせ、関係者以外、寄り付かないようにしていたのだ。
そんな重要な場所ならば、手前に扉を用意すればいいではないか、と思われるかもしれないが、いかにもそうです、なんて場所を作りたくなったらしい。というのは建前で、どんどん置き場所がなくなり、扉が撤去されてしまったんだそうだ。
増築する資金もないのだから、仕方がない。そんなわけで、これから一週間、私は禁書の番人として、仕事をすることになったのだ。
異世界でも、本は本の匂いがする。あまりの嬉しさに重厚な本の背表紙をなぞった。
本来、図書館の業務は、本の整理ではあるものの。返却、貸出の管理は毎日行われるため、私みたいな継続することができない人間には任せられないのだ。それは寄贈された本のチェックや目録作りも同じだった。
他にできて且つ、人手が足りないところ、というと受付業務がもっとも相応しい場所なのだが。
「なんのために相談所を休んでいるの? 利用者と距離を置いて、メンタルを休めないと」
ヘルガの言葉のお陰で、私は受付業務からも外され、利用者が最も近づかない、奥の書架で番人をすることとなったのだ。
なぜ番人なのかというと、ここの書架には禁書が置かれている。魔術書は勿論のこと、国では管理しきれなくなった重要な書物や記録書などが多く。夜は警備員、昼間は司書が目を光らせ、関係者以外、寄り付かないようにしていたのだ。
そんな重要な場所ならば、手前に扉を用意すればいいではないか、と思われるかもしれないが、いかにもそうです、なんて場所を作りたくなったらしい。というのは建前で、どんどん置き場所がなくなり、扉が撤去されてしまったんだそうだ。
増築する資金もないのだから、仕方がない。そんなわけで、これから一週間、私は禁書の番人として、仕事をすることになったのだ。



