コンクールの練習が進むにつれて、桜田先生との距離が少しずつ近づいていった。
合奏中、唇が疲れて音が出しづらくなったとき、先生はふと話し始めた。
「私が大学生くらいの頃、ひとつ言われたことがあるんだけど、あなた音楽やっているのに意外とおっとりしているわねって…」
「それは、、褒め言葉なのか、、けなしているのか、、(笑)」
そんな話を聞くのが、すごく楽しかった。
「先生、学生の頃は、ホルンを吹いていて…」
そんな意外なエピソードに、思わず笑ってしまった。
憧れみたいな先生が同じ楽器をやっていたことを知って、うれしくなった、
先生の話は、音楽の世界を広げてくれる。
そして、先生自身のことを少しずつ知れるのが、なんだか嬉しかった。
練習はどんどん本格的になっていった。
桜田先生は、基礎練習の大切さを何度も教えてくれた。
「リップスラー、アンブシュア、ロングトーン、半音階…」
今まで“知ってはいたけど、ちゃんとやってなかった”ことばかり。
3Dハンドブックの基礎練も、ただ、譜面台に立ったままじゃなくて“音を育てる教科書”になった。
「姿勢も、音に影響するからね」
「コンクールの審査は、見た目も含めて“音楽”なんだよ」
そんな言葉に、私は背筋を伸ばした。
パート練習も増えて、ホルンパートで集まる時間が多くなった。
その中で、あゆか先輩と話す機会も増えていった。
「この記号って何ですか?」
「あーこれは、グリッサンドって言って、、!」
あゆか先輩は、いつも優しく教えてくれた。
吹き方のコツ、音の出し方、息の使い方。
しかも、あゆか先輩はめっちゃ可愛くて、おしゃれで、もういいとこありすぎ。
部活の空気が、先輩の笑顔でふわっと明るくなる。
「先輩みたいになりたいな」 そんな気持ちが、自然と湧いてきた。
音楽は、音だけじゃない。 人との関わりの中で、少しずつ育っていくものなんだって、 この春、私は初めて実感した。
合奏中、唇が疲れて音が出しづらくなったとき、先生はふと話し始めた。
「私が大学生くらいの頃、ひとつ言われたことがあるんだけど、あなた音楽やっているのに意外とおっとりしているわねって…」
「それは、、褒め言葉なのか、、けなしているのか、、(笑)」
そんな話を聞くのが、すごく楽しかった。
「先生、学生の頃は、ホルンを吹いていて…」
そんな意外なエピソードに、思わず笑ってしまった。
憧れみたいな先生が同じ楽器をやっていたことを知って、うれしくなった、
先生の話は、音楽の世界を広げてくれる。
そして、先生自身のことを少しずつ知れるのが、なんだか嬉しかった。
練習はどんどん本格的になっていった。
桜田先生は、基礎練習の大切さを何度も教えてくれた。
「リップスラー、アンブシュア、ロングトーン、半音階…」
今まで“知ってはいたけど、ちゃんとやってなかった”ことばかり。
3Dハンドブックの基礎練も、ただ、譜面台に立ったままじゃなくて“音を育てる教科書”になった。
「姿勢も、音に影響するからね」
「コンクールの審査は、見た目も含めて“音楽”なんだよ」
そんな言葉に、私は背筋を伸ばした。
パート練習も増えて、ホルンパートで集まる時間が多くなった。
その中で、あゆか先輩と話す機会も増えていった。
「この記号って何ですか?」
「あーこれは、グリッサンドって言って、、!」
あゆか先輩は、いつも優しく教えてくれた。
吹き方のコツ、音の出し方、息の使い方。
しかも、あゆか先輩はめっちゃ可愛くて、おしゃれで、もういいとこありすぎ。
部活の空気が、先輩の笑顔でふわっと明るくなる。
「先輩みたいになりたいな」 そんな気持ちが、自然と湧いてきた。
音楽は、音だけじゃない。 人との関わりの中で、少しずつ育っていくものなんだって、 この春、私は初めて実感した。


