春の風が、校舎の窓を優しく揺らしていた。
学校にも少し慣れてきたころ、私は吹奏楽部の見学に行った。
母が昔トランペットをやっていたって聞いて、なんとなく「私もやってみたいな」って思っていた。
音もかっこいいし、なんだか楽しそうだったから。
見学初日は、先輩たちの演奏を聴く時間になった。
先輩たちの合奏がすごくて鳥肌が立つ。
音楽室いっぱいに響く音の波。
トランペットの高らかな音、クラリネットの優しい旋律、そしてホルンの包み込むような響き。
どれも綺麗で、楽器紹介でもトランペットの音色を聞いてやっぱり好き!
ホルンの形もかわいい!
これからの部活楽しみだなーって胸が高鳴った。
二日目からは楽器体験
私はいろんな楽器を試した。
クラリネットも、サックスも、ユーフォも。
どれも初めてなのに、なぜか音がすぐに出て、「すごいね!」って先輩に褒められて、ちょっと調子に乗っていっぱい吹いた。
トランペットも音が鳴ってすごく楽しかった。
私はなぜか「絶対トランペットになれる」って信じてた。
母がやってた楽器だし、憧れだったから。
それから入部が決まり、私は吹奏楽部員としての生活が始まった。
次の日、私はスイミングの習い事があるという理由で部活を休んだ。
顧問の先生に聞いたら今日は楽器決めをしないということで、安心していこうとしたら、リーダー顧問の崎原先生に今日楽器決めだから希望教えてと言われた。
きいてないし、顧問もやらないってきいてたからスイミングに行こうと思ったのに⋯
とりあえず、希望の楽器を第5希望まで言ってもやもやしながら習い事に向かった。
楽器決め発表の日。
私は呼ばれた。たった一人だけ、別室に。
「奏流ちゃん、先輩たちとホルンの先輩がね、あなたの音を聴いて推薦してくれたの。あなたなホルンでも、きっと頑張れると思うんだけど…ホルンでもがんばれそうかな?」
その言葉に、私は何も言えなかった。
トランペットになれない
頭がガツーンと殴られたような衝撃。
「…はい、がんばれます。」
みんながいるところに戻ると、第一希望になった双子の茄知子と、弥簔がうれしそうな表情で待っていた。
「奏流!私、第一希望になったよ!まじでうれしーい、憧れの楽器になれるなんてーー」
「私も、第一希望だったー!あー楽しみだなー」
満面の笑みで言われて、目が、キラキラしている
ちょっとむかついた。
第一希望になれなかった人の前でそれ言う?と。
自分がなれなかったからイライラしていたのもあった。
でも、なんとか、その怒りは二人に向けえずに終えれた。
家に帰って断れなかった自分に腹が立った。
三年間続けるっていうのになぜ勇気が出せなかったの?
次の日から部活が始まった。
ホルンの先輩は、みら先輩とあゆか先輩ですごくおしゃれでかわいい先輩だ。
私が教えてもらう先輩は2年生のあゆか先輩。
フレンドリーでよくしゃべてくれて、ホルンのいいところとかたっくさん説明してくれた。
先輩はコンクールがあるからと合奏に戻った。
残された一年生たちは、みんな集中力が切れたようで、ホルンが練習場所、一緒のユーフォニアムの子としゃべっていた。
名前は芽衣歌ちゃんっていうらしい。
芽衣歌ちゃんはクラスが一緒になっておなじ1年2組。
この中学校は二つの小学校の生徒が入学してくる学校で、まだ、向こうの学校の人のこととか全然知らないから、その話をしたり、クラスの話をしたりで、練習の時間が終わった。
学校にも少し慣れてきたころ、私は吹奏楽部の見学に行った。
母が昔トランペットをやっていたって聞いて、なんとなく「私もやってみたいな」って思っていた。
音もかっこいいし、なんだか楽しそうだったから。
見学初日は、先輩たちの演奏を聴く時間になった。
先輩たちの合奏がすごくて鳥肌が立つ。
音楽室いっぱいに響く音の波。
トランペットの高らかな音、クラリネットの優しい旋律、そしてホルンの包み込むような響き。
どれも綺麗で、楽器紹介でもトランペットの音色を聞いてやっぱり好き!
ホルンの形もかわいい!
これからの部活楽しみだなーって胸が高鳴った。
二日目からは楽器体験
私はいろんな楽器を試した。
クラリネットも、サックスも、ユーフォも。
どれも初めてなのに、なぜか音がすぐに出て、「すごいね!」って先輩に褒められて、ちょっと調子に乗っていっぱい吹いた。
トランペットも音が鳴ってすごく楽しかった。
私はなぜか「絶対トランペットになれる」って信じてた。
母がやってた楽器だし、憧れだったから。
それから入部が決まり、私は吹奏楽部員としての生活が始まった。
次の日、私はスイミングの習い事があるという理由で部活を休んだ。
顧問の先生に聞いたら今日は楽器決めをしないということで、安心していこうとしたら、リーダー顧問の崎原先生に今日楽器決めだから希望教えてと言われた。
きいてないし、顧問もやらないってきいてたからスイミングに行こうと思ったのに⋯
とりあえず、希望の楽器を第5希望まで言ってもやもやしながら習い事に向かった。
楽器決め発表の日。
私は呼ばれた。たった一人だけ、別室に。
「奏流ちゃん、先輩たちとホルンの先輩がね、あなたの音を聴いて推薦してくれたの。あなたなホルンでも、きっと頑張れると思うんだけど…ホルンでもがんばれそうかな?」
その言葉に、私は何も言えなかった。
トランペットになれない
頭がガツーンと殴られたような衝撃。
「…はい、がんばれます。」
みんながいるところに戻ると、第一希望になった双子の茄知子と、弥簔がうれしそうな表情で待っていた。
「奏流!私、第一希望になったよ!まじでうれしーい、憧れの楽器になれるなんてーー」
「私も、第一希望だったー!あー楽しみだなー」
満面の笑みで言われて、目が、キラキラしている
ちょっとむかついた。
第一希望になれなかった人の前でそれ言う?と。
自分がなれなかったからイライラしていたのもあった。
でも、なんとか、その怒りは二人に向けえずに終えれた。
家に帰って断れなかった自分に腹が立った。
三年間続けるっていうのになぜ勇気が出せなかったの?
次の日から部活が始まった。
ホルンの先輩は、みら先輩とあゆか先輩ですごくおしゃれでかわいい先輩だ。
私が教えてもらう先輩は2年生のあゆか先輩。
フレンドリーでよくしゃべてくれて、ホルンのいいところとかたっくさん説明してくれた。
先輩はコンクールがあるからと合奏に戻った。
残された一年生たちは、みんな集中力が切れたようで、ホルンが練習場所、一緒のユーフォニアムの子としゃべっていた。
名前は芽衣歌ちゃんっていうらしい。
芽衣歌ちゃんはクラスが一緒になっておなじ1年2組。
この中学校は二つの小学校の生徒が入学してくる学校で、まだ、向こうの学校の人のこととか全然知らないから、その話をしたり、クラスの話をしたりで、練習の時間が終わった。


