「じゃあ⋯⋯とりあえず、その嫌な男に捕まれた手を洗おうか。除菌ハンドソープで、しっかりと」
コウちゃんが大真面目に言うから、吹き出してしまった。
おもむろに電気をつけて部屋に入ると、私は除菌ハンドソープで、しつこいほど手を洗った。
「思ったんだけど、俺が目立つところにキスマークなんかつけたせいだよな。そうでなきゃ、なるちゃんが遊び女に見えるわけないし。そんなことするぐらいなら、最初から素直に行くなって言えばよかった」
「コウちゃん。私こそ、ごめんね。本当は嫌だってこと、もう長い付き合いなら、聞かなくても気付くべきだったのに」
私たちは、いつもより少し長いキスを交わした。
「あれ⋯⋯なるちゃん、今夜は全然飲まなかったんだ?俺と一緒の時は結構飲むのに」
「うん。やっぱり、どこか警戒心はあったんだと思う。それなら、最初から行かなきゃいいのに、って話だけど」
コウちゃんが大真面目に言うから、吹き出してしまった。
おもむろに電気をつけて部屋に入ると、私は除菌ハンドソープで、しつこいほど手を洗った。
「思ったんだけど、俺が目立つところにキスマークなんかつけたせいだよな。そうでなきゃ、なるちゃんが遊び女に見えるわけないし。そんなことするぐらいなら、最初から素直に行くなって言えばよかった」
「コウちゃん。私こそ、ごめんね。本当は嫌だってこと、もう長い付き合いなら、聞かなくても気付くべきだったのに」
私たちは、いつもより少し長いキスを交わした。
「あれ⋯⋯なるちゃん、今夜は全然飲まなかったんだ?俺と一緒の時は結構飲むのに」
「うん。やっぱり、どこか警戒心はあったんだと思う。それなら、最初から行かなきゃいいのに、って話だけど」



