「ミケってば!あんなガキ早く忘れちゃいなって。合コンならいくらだって予定付けてあげるからさ☆」







あの日以来ふさぎ込んでる私を励まそうと、友達はそう言ってくれるけど…………とてもそんな気分になんかなれない。








「ごめん……今はいい」







弱々しく笑う私に、皆どうしたらいいかわかんないようで。






「そ、そう………その気になったらいつでも言ってよ。極上のメンツ揃えるからさ」

「ん……」









そう返事したものの、悪いけど絶対その気になんかならないと思う。




だって、私の頭の中のほとんどがジュンくんに占拠されちゃってるんだもん。

彼女いるって聞かされたはずなのにさ………つまりはフラれたのに、私って超未練がましい。





友達達に「いつか痛い目みる」って言われたけど、まさにこの事だったんだわ。











でも………











会いたい。
会って話しがしたい。

私、自分の気持ちだってなにひとつジュンくんに伝えてないもん。




このまじゃ一生このことを引きずって生きてかなきゃなんない。











「はぁ……」










意を決して携帯を取り出した。



【今夜会えないかな。どうしても伝えたい事があるの。返事、貰えるまで待ってます  ミケ】





メールを打つ手が震える。