キッチンに立ってお茶を入れながら、ふとジュンくんのほうを見る。







ん?










なんだか浮かない顔。











「ジュンくん?」

「………」


「ジュンくんてば」

「………あぁ、なに?」

「どうしたの?あ、サラダ気に入らなかった?トマト入れたから……」

「いや………なんでもないよっ。あ~、これトマト入ってるねぇ。ちょっとだけ苦手…かな」

「苦手でも食べなきゃだめだよ~」

「え~」









この時の浮かなかったジュンくんの顔。
今思えばもっと早くにこの異変に気付くことができてたなら………あんな事にはならなかったのかもしれない。