「うそっ、ジュンの噂の彼女?」
「わっ、バカ!」
ん?彼女?
「やっべ、超かわいい」
「色気ムンムンの超バディ………」
あら、可愛い事言うじゃないの~♪
興奮しまくりの友達達の後ろで、困ったように俯いてるジュンくん。
やだ、学ラン姿が超胸キュンなんですけど~///☆
そんな姿がたまんなく可愛くて、友達達にニコッと笑顔を向けると一直線に純くんの元へ。
「帰ろっ♪」
腕に絡み付く。
腕に胸を押し付けて、更に友達達に見せ付けるように、大きく開けたシャツの胸元を強調してみせる。
一斉にそこに視線が集中するのが丸わかり。
男の子って単純だなぁ、まったく。
「あ、そういえばさっきの話聞こえちゃったんだけど」
「何!?」
動揺しちゃってるジュンくんを見上げながら囁く。
「私が拾ったんじゃなくて、ジュンくんに拾ってもらったんだよね?」
友達達絶句。
さらに追い撃ちをかける。
「ジュンくん……寝かせてくれないんだもん、とっても強かった♪」
「!!」
「私達これからデートだから…じゃね♪」
私の聞こえる声での甘~い囁きに硬直するみんなに手をふりながら、同じく硬直してるジュンくんを引っ張って歩き出す。
「ごめん……」
歩きながら申し訳なさそうにぽつりと呟く。


