「でね、その中坊が超ウブくてマジ可愛いだぁ♪」










次の日の学校。


教室で昼ご飯食べながら、友達に昨日のジュンくんとの甘~い夜のことを事細かに語る私。








「ミケ~、あんたまた男引っ掛けたの?しかも中坊かよ……可哀相」

「まさかまた速攻で食っちゃったの?」







なに~?その白い目は。









「それがねぇ……」









「徹夜///☆彼ムキになっちゃって♪」

「はいはい……」








呆れてるな~!聞け、私の武勇伝を。









「何してたか聞け♪」

「聞かなくてもわかるよ…どうせエッチしてたんでしょうが」

「ちっちっ♪」








顔の前で指を振ってみせる。








「ゲームよ」

「は?」

「格ゲーしてた。一晩中♪」









そう。





あんだけ煽って寝室に連れ込んだのに、私が始めたのはゲームだったのよ。








何気にがっかりしてたのは見逃さなかったもん。

いぇ~い、してやったり☆








「あんた性格悪すぎ」

「ミケが黒く見える………」







呆れてものも言えない二人の友達。







「だいたいあんた彼氏いたじゃん」

「別れたよ、あんなの」

「また~……あんたいつか痛い目に会うよ」

「そんなことないも~ん♪」








何言われても平気♪








「あ、わたし午後サボる」

「何かあるの?」

「彼が学校終わる時間に合わせて会うの♪」

「誰?!」

「ジュンく~ん☆」

「始まった。ミケの悪い癖……」







友達の声に耳も貸さず、鞄を引ったくって教室を飛び出した。