あなたには忘れられない人がいますか?

 人生で一番愛した女性。
 彼女と出会い、共に過ごした4年間は、私の人生にとってかけがえのない宝物です。
 あれから25年の月日が流れ、私の心はいまだにあの頃の彼女を忘れられずにいます。
 時の流れは残酷で、多くのものを奪い去るけれど、彼女への想いだけは、あの日のまま、私の心の奥底で輝き続けています。
 隠れるように育んだ秘密の恋。
 甘く、時に切なく、そして何よりも愛おしい日々だった。
 今、私は、せめて空想の世界だけでも、あの頃の彼女の愛に触れたいと願っています。
 彼女との思い出、そして彼女を彩る人々との交流を、この物語に紡いでいきます。

 タイトルは、二人で夢中になって聴いたユーロビートを思い出して、
 『指先のユーロビート』。
 これは、私が彼女へ贈る、永遠のラブレターです。