ふ、復讐―――!!?
流石にそこまで考えてなかった。
「こうゆうのは早い方がいい。向こうはまだ浮気感が抜けてないだろうから、来週もきっとこの店に現れる筈」
「ら、来週!?」
「だって今週は水曜日終わっちまったし、一週間近くありゃメイクもウォーキングも練習すりゃぜってぇもっと様になるって」と天真がにやりと笑って…
てか天真、面白がってない??
「相手役はそうだな~、あいつより良いスペックの俺様なんてどうだ?」と言い出しやがった。
自分で認めるか?まぁ天真はこう見えて藤堂総合病院の副理事長だしね。顔もまぁまぁかっこいいし背は高いし、まぁ…?考えたら打ってつけなのか??でも恰好がね…
せめてもうちょっとオシャレしてくれれば…
と首を捻っていると
「良し!来週水曜日決行するぞ!幸いにも水曜日の予約は今のところあまりないから病院の都合ってことにして早めに終わらせることにして~」
といつの間にか手にしたタブレット端末で天真は予約状況の確認をしてるし。
てか職権乱用じゃ??
私まだ「YES」と返事してないんだけど。何だか勝手に話が進んでるし。
「お前の一番大切な日に一番酷いやり方で捨てたんだぞ?
悔しくないか?」
天真が真剣に私を見つめてきて、
悔しくない―――
筈なんてない!!
こうなったら天真の意見に賛成して、まだ残ってる日にちでメイクとウォーキングの猛特訓して、あの男知坂にぎゃふん(←死語?)と言わせてやるんだから!



