雪が降る日

私が最後に見たあの方の姿は雪を踏み分け山の奥へと消えてゆく悲しい背中だった

何度後悔したか分からない

何故あの時無理をしてでもあの方を追いかけなかったのか

私はこの世に強い未練を残して死んでいった