私はグラウンドを見渡した。
「・・・・・悠チャンは?」
ひぃちゃんはビクッとした。
聞いちゃいけなかったのかな?
「悠チャンって呼んでるんだww悠チャンは帰ったよ。」
「そっかぁ~。」
あんな野球大好きな男が自主練しないで帰るなんて珍しいなぁ~。
そのとき、グラウンドからカキーンッ!という音が聞こえた。
「危ないっ!!」
ひぃちゃんは私をかばった。
ゴトッ・・・
ひぃちゃん??
しーんとした。
「ひぃちゃん??」
私はひぃちゃんの体をさすった。
・・・動かない
「ひぃちゃんっっ!!!?」
応答なし。
どうしよう・・・頭を打ったみたい・・・。
私のせいで・・・
私のせいで・・・
やっぱり私はひぃちゃんに迷惑かけるだけだよ・・・
私はその場に泣き崩れた・・・



