家に帰ると3人の子供達がお出迎えしてくれた。





「ママ!!おかえりぃ~!」



「ママ、早くしないと始まっちゃうよぉ~!!」




「今日はユースが新曲だって♪」





3人の子供達は私をせかし、先にリビングへ行く。





「ホント!?待って!!今、行く!!!」








私は靴を脱ぎ、コートを掛け、


カバンをテーブルに置いてリビングに走った。







「さぁ、始まりました、ミュージックステージ!!


 今日は流星の如くやって来たバンド、



 "youth"が新曲初披露です!!」





まっ間に合ったぁ~~~。





テレビに映る3人は照れくさそうに笑っている。





彼らは今、テレビの世界で


"youth"(ユース)として音楽活動をしている。








今日も元気そうで良かった。。。











私はテレビに釘付けになった。








「ママ、ユース好きだよねぇ。」





「もしかして浮気ぃ~?」








私は隣に座って不安そうに私を見る子供達の頭を撫でた。







≪これからも一緒にいようね♪≫




そう子供の頃、彼に伝えたけど、


今は違う人と結婚している私。




未来は変わってしまったんだ。。。







でも





もぅテレビの前でしか会えないけれど、




ずっとずっと大切な仲間。














「浮気なんかじゃないよ。




 でも、あの3人を見ていて思い出すの。」















あのキラキラ輝く青春時代を





















― E N D ―