「じゃあ、コーヒーおごってくれてありがとうございました♪
俺、このあと練習あるので・・・。」
そう言って、俺に笑いかけ、
その場を立ち去るユキヤ。
「なぁ、ユキヤ!」
ユキヤはピタッと止まる。
「お前、まだ野球続けてるだろ?」
さっきの握力と言い・・・
あいつ・・・凄い鍛えている・・・
ユキヤは振り返りいつもの笑顔で笑った。
「このあと"バッティング"練習があるので、
これで失礼させていただきます。」
最後までよく分かんない奴だった。
そして、俺達が座っていたベンチには、
どう見てもわざと置いて行ったような
まだ開けていない缶コーヒーが置いてあった。
俺はその冷めた缶コーヒーを開け、
飲みながら帰り道を帰った。



