「よし!!"失踪"という事は山だ!!!
寺の裏側にある山にきっと逃げたんだよ!!ドラマの犯人役みたいに!!
だから、山で広兄探しダァ~~~~!!!」
犯人が逃げるのは、失踪じゃなくて逃走です。
それを私達は突っ込まなかった。
というか、突っ込めなかった。
悠チャンのあの楽しそうな輝かしい目を見たらね。。。
そして、ここ(山)に至る。。。
「悠チャン・・・やっぱり山には居ないよ。」
私は振り返って、後ろに居る悠チャンに言った。
「いや!居る!!何か気配がするから!!絶対何かが起こる!!」
そぅ悠チャンはさっきから言い張るのです。
「何かって・・・まさかクマ??」
後ろからオドオドしたような声で話すひぃちゃん。
「はぁ?クマなんて・・居るわけないじゃん。こんな所に・・・。」
そう言いつつも、いつもみたいに堂々と発言しない桜さん。
山の中はどんどん暗くなってくる。
やっぱり・・・引き返したほうがいいよ・・・
そのとき、
「うわぁ~~~!!!!」
後ろからひぃちゃんの叫び声が聞こえた!!
「どうしたヒカル!!?」
私たちが後ろを振り向くと・・・
ひぃちゃんの姿がない・・・・・
そう。悠チャンが言ったとおり何かが起こったんだ。。。



