「お前、野球部のマネージャーになるために生まれてきたんじゃん?」 俺はボソッと言った。 「えっ…今…なんて…」 磯山は驚いて顔を上げる。 「あっ?どした?俺は何も言ってないぞ? 幻聴でも聞こえたか?」 磯山は笑った。 もぅ3年生なんだから、受験の事で頭がいっぱいなのに、 それなのにマネージャーとしての仕事をやり通す。 磯山にもちゃんと使命があって俺にもちゃんと使命がある。 悠介も輝も幸ちゃんにも・・・ その指名のために俺は夢に向かう。 それがしばしの別れだとしても・・・