~Hikaru~
僕は音楽室まで走った。
ドアを開け、見渡しても桜さんはいない。
教室だ!
僕はすぐにたこ焼きを販売している1年2組の教室に向かった。
今度こそ!僕はドアを開け、業務のほうを見た。
いない…。
桜さん…どこに行ったんだろう??
そのとき、奥から桜さんの声が聞こえた。
「おいひぃ~!」
テーブル席で客に紛れてたこ焼き食ってるし!
「桜さん…仕事サボってる。。。」
突然、僕が現れたので、
桜さんは驚いて咳込んでいる。
お水を飲み一息つくと、
「なんで南葉くんがいるの!?」と聞いてきた。
「お願い!ドラムの人が出られなくなっちゃったから、
代わりに出て!」
桜さんは少し考えてから言った。
「無理。」
「えっ!なんで!?」
予想外の返答に僕は水が入ったコップを倒してしまい、
慌てて布巾で拭いた。
パーカッション担当の桜さんならスケットになってくれると思ったのに。。。



