あなたが見ていてくれたから



「じゃー、日誌書きますか」

「うん」


クラスのみんなはもう帰って、気づいたら成瀬亮と
私だけになっていた。

私の席の前に成瀬亮が座った。

私は自分の席に座り、日誌に今日の授業内容を
書いていく。

教室は静かで遠くから帰るみんなの楽しそうな
声が聞こえる。


でも何だか無言でも気まずくはなかった。


何でかは分からないけど。