○白い病院のような部屋
凛「ねぇ、起きて」
冷夏、ゆっくり目を開く。
学校の保健室のような場所のベッドの上に、冷夏が寝ている。
冷夏、背中をゆっくりと起こす。
冷夏(誰かが、助けてくれたのかな、?)
冷夏、隣を向く。
冷夏より少し小柄な男の子が座っていた。
凛「あ、やっと起きた…!」
凛、優しく微笑む。
冷夏、驚く。
冷夏「た、助けてくれたのはどなたでしょうか、?」
凛「え?僕だよ」
冷夏、またまた驚く。
冷夏(こんな小さい子が、私を助けてくれたわけないわ、)
冷夏「嘘をつかなくていいのよ?」
凛「嘘じゃないって!」
冷夏と凛の言い合い、しばらく続く。そこへ男性が現れる。
冷夏(きっと、この方が私を助けたのよ…!)
冷夏、期待に満ちた目を男性に向ける。
匠「ボス!女の子が目を覚ましたというのは本当で、?」
凛「あぁ、本当だよ」
冷夏(ぼ、ボス…?)
冷夏が呆然。その間に話が進む。
話が一段落つく。匠、話しだす。
匠「少女よ。俺の名前は(たくみ)だ。」
匠「そしてこの方は、」
匠、バンッ!と凛を称えるようにふりふりと動かす。
凛「礼堂(らいどう) (りん)っていうよ。冷夏ちゃん、よろしくね♪」