○回想・小さな公園
冷夏「暇だなぁ…」
幼少期の冷夏が歩いている。
冷夏(初めての家出。あの両親は昔も相変わらずあれのままだった)
泣き声が聞こえる※ひっぐ…っ。うわぁぁぁん!!
冷夏「泣いてる…?」
冷夏、泣き声が聞こえた方向へ足を進める。
少年「痛いよ…ぱぱ、まま、助けてよぉ」
少年、沢山泣く。
冷夏、少年の元へしゃがむ。
冷夏「君、なんで泣いてるの?」
少年「お姉ちゃん、だぁれ…?」
少年、泣きやんで冷夏を不思議そうに見る。
冷夏「私は冷夏だよ!君は?」
少年「…凛」
冷夏「凛くんね」
冷夏、少年のケガを見つける。
冷夏「…はい!」
冷夏、救急ボックス(赤と白の四角い缶)から月の柄が付いた絆創膏を取り出す。
少年「これは…?」
冷夏「ばんそーこ!ペタって貼るんだよ」
少年、絆創膏を不器用にケガしたところに貼る。
冷夏「あ、ちょっとズレてる…」
冷夏、もう一枚出して貼る。
冷夏「これでおーけー!」
冷夏、満足した顔をする。
凛「…」
凛、冷夏の頬にキスをする。
冷夏「??」
凛「ありがと。冷夏姉ちゃん…!」
凛、にっこり笑う。
冷夏「ぁう。どういたしまして…?」
冷夏、よくわかってなさそうな顔をする。