○水儚&波瑠の個人チャット内・脱出の日当日
水儚『時間帯的に今が一番逃走できる確率が高いね』
波瑠『うん』
水儚『んじゃ、バイクで迎えに行くから急いでよ』
波瑠『はーい』
スマホの電源を切る※プチッ
○洋風な部屋
3時を指す時計、明るい部屋が映る。
冷夏「では、逃げましょうか」
扉のロックが解除される※ピロリンッ
冷夏、扉を慎重に開け、扉の隙間からヒョコッと顔を出す。
冷夏「…いないわね」
忍び足で部屋を立ち去る冷夏。
○廊下の角
男1「ヒェェ、お前それ。ボスに怒られること間違いなしだぞ」
男2「ほんとだよ。なんで逃がしちまったんだろ」
着物を着た男2人が談笑しながら歩いてくる。
冷夏(マズイ)
冷夏、近くの部屋の中に隠れる。
声が遠のいていく。
冷夏「……いったかしら」
ぼそっと呟く。
冷夏、そっと部屋からでる。
○裏門
門の両サイドにスーツ姿の男が立っている。
冷夏(こんなところにまで警備が…さすがだわ)
冷夏、壁側に隠れている。
急に、プシューッと音がしてあたりが紫の煙に包まれる。
男3「な、なんだ!?」
男4「くそっ、敵襲だァ!!」
男4が声を張り上げる。
男がぞろぞろと出てくる。
匠「なにがあった?」
男3「た、匠さん…!」
冷夏(匠さん…ごめんなさい!)
冷夏、煙に突っ込む。
匠「あっ、冷夏嬢…!?」
冷夏(きっ、気づかれた!!)
煙の奥に進む。
??「おーい!はるち、こっちっすよー!!」
男性が手を振る。
冷夏「ミクち…?」
冷夏も手を振り返す。
水儚「そうっす!はるち、早くこっちに!」
水儚、手を広げる。
冷夏「はいっ!」
冷夏、目をつむりながら水儚に跳ぶ。
冷夏「…え?はるち?行かない、の…?」
冷夏、不安そうな顔をする。
水儚、屋敷を見据える。
水儚「……ふぅ。ボス」
冷夏「…え?」
門が映る。紫の煙が消えていく。
着物姿の凛が門から歩いてくる。
冷夏「り、ん…」
冷夏、呆然とする。
凛「んー、冷夏ちゃん。なぁんで、僕から逃げようとしたの?」
凛、笑顔で冷夏の顔を覗き込む。
冷夏「そ、れは…」
冷夏、目を逸らす。
凛「…冷夏を"アソコ"に入れておけ」
凛、冷たい目をして空を見つめる。
冷夏(アソコ……)
冷夏「まっ、まさか暗い部屋…!?」
凛「……」
冷夏、青ざめる。
冷夏「暗い部屋だけはっ、やめてくだっ。やめてっ…」
冷夏、目に涙を溜める。
水儚「ほら、冷夏。行くっすよ」
水儚、冷夏の腕を強引に引っ張る。
冷夏(なんで、ミクちはそんなに冷たいの?なんで、凛さんはあんなに怖いの…?)
冷夏、寒気?がする※ゾクッ♡
冷夏(なんか…)
冷夏「気持ちイイ♡」
ボソリと呟く。
水儚『時間帯的に今が一番逃走できる確率が高いね』
波瑠『うん』
水儚『んじゃ、バイクで迎えに行くから急いでよ』
波瑠『はーい』
スマホの電源を切る※プチッ
○洋風な部屋
3時を指す時計、明るい部屋が映る。
冷夏「では、逃げましょうか」
扉のロックが解除される※ピロリンッ
冷夏、扉を慎重に開け、扉の隙間からヒョコッと顔を出す。
冷夏「…いないわね」
忍び足で部屋を立ち去る冷夏。
○廊下の角
男1「ヒェェ、お前それ。ボスに怒られること間違いなしだぞ」
男2「ほんとだよ。なんで逃がしちまったんだろ」
着物を着た男2人が談笑しながら歩いてくる。
冷夏(マズイ)
冷夏、近くの部屋の中に隠れる。
声が遠のいていく。
冷夏「……いったかしら」
ぼそっと呟く。
冷夏、そっと部屋からでる。
○裏門
門の両サイドにスーツ姿の男が立っている。
冷夏(こんなところにまで警備が…さすがだわ)
冷夏、壁側に隠れている。
急に、プシューッと音がしてあたりが紫の煙に包まれる。
男3「な、なんだ!?」
男4「くそっ、敵襲だァ!!」
男4が声を張り上げる。
男がぞろぞろと出てくる。
匠「なにがあった?」
男3「た、匠さん…!」
冷夏(匠さん…ごめんなさい!)
冷夏、煙に突っ込む。
匠「あっ、冷夏嬢…!?」
冷夏(きっ、気づかれた!!)
煙の奥に進む。
??「おーい!はるち、こっちっすよー!!」
男性が手を振る。
冷夏「ミクち…?」
冷夏も手を振り返す。
水儚「そうっす!はるち、早くこっちに!」
水儚、手を広げる。
冷夏「はいっ!」
冷夏、目をつむりながら水儚に跳ぶ。
冷夏「…え?はるち?行かない、の…?」
冷夏、不安そうな顔をする。
水儚、屋敷を見据える。
水儚「……ふぅ。ボス」
冷夏「…え?」
門が映る。紫の煙が消えていく。
着物姿の凛が門から歩いてくる。
冷夏「り、ん…」
冷夏、呆然とする。
凛「んー、冷夏ちゃん。なぁんで、僕から逃げようとしたの?」
凛、笑顔で冷夏の顔を覗き込む。
冷夏「そ、れは…」
冷夏、目を逸らす。
凛「…冷夏を"アソコ"に入れておけ」
凛、冷たい目をして空を見つめる。
冷夏(アソコ……)
冷夏「まっ、まさか暗い部屋…!?」
凛「……」
冷夏、青ざめる。
冷夏「暗い部屋だけはっ、やめてくだっ。やめてっ…」
冷夏、目に涙を溜める。
水儚「ほら、冷夏。行くっすよ」
水儚、冷夏の腕を強引に引っ張る。
冷夏(なんで、ミクちはそんなに冷たいの?なんで、凛さんはあんなに怖いの…?)
冷夏、寒気?がする※ゾクッ♡
冷夏(なんか…)
冷夏「気持ちイイ♡」
ボソリと呟く。


