吸血鬼の少女とヴァンパイアハンターの親友





「優羽っっ…!!!助けてっっ…!!」




昔の記憶が夢に出てきた。


あの時助けられなかった幼馴染。
小学校でバラバラになった女の子。





私は今日から高校生になる宵闇優羽(よいやみゆわ)
今日は高校の入学式。

もう、あの時みたいな失敗はしない。


「行ってきます」

もちろん返事は返ってこない。
両親はいない、昔巻き込まれた事件の時に両親はヴァンパイアハンターに殺されたから私は7歳からずっと1人。
親戚はずっと遠い所にいる。





「よっ、優羽!」

「うっわびっくりした、弥生やめいw」
此奴は和那弥生(よりだやよい)、小学4年から中3までクラスがずっと一緒で仲が良い、所謂幼馴染だ。

「いや反応が面白いから。てか今年もクラス一緒なんかな」
「いや高校まで一緒だったら逆に怖いわ」
「それはそう」
こんな他愛のない会話も私の大切な宝物だ。

「弥生、もう学校着いたわ」
「早くね??」
「それな?私も思った」

「あ、なぁなぁ優羽、写真撮ろうぜ」
「お!いいよ〜!」
「てか今日優羽ビジュ良すぎ」
「でしょ!?私も結構自信あるんだよ〜!」
パシャッ
「弥生にしては盛れてるんじゃない?」
「弥生にしてはってなんだよ俺はいつでも盛れるだろ」
「そーですねー」
「おい優羽ぁ!!」
「そろそろ教室行きますよ〜」
「てんめっ…」

やっぱ弥生と居るのは楽しい、話すのは楽しい、でもここに、"珠心"がいたらもっと楽しかっただろうなぁ…。